「債務整理はどのような流れで進めるのでしょうか？」
といったご質問を受けるケースがよくあります。
借金返済に困ったときの対応策として債務整理が非常に有効です。ただし債務整理にはいくつかの種類があり、それぞれ流れが異なります。
今回は債務整理の中でも特に多い任意整理の流れや個人再生との違いについて、解説します。
借金トラブルにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
任意整理の流れ
任意整理はいくつかある債務整理手続きの中でも特に利用者数の多いものです。
債権者と直接交渉をして、利息や遅延損害金をカットしてもらい、支払額を減額します。
月々の支払額も減るので、これまでの約定では支払いが厳しくなっていた方でも借金を払いやすくなる事例が多数です。流れは以下のとおりです。
STEP1 専門家へ相談
まずは弁護士や司法書士へ相談しましょう。1人で任意整理をすると交渉で不利になるケースが多いのでおすすめできません。
STEP2 受任通知を送る
弁護士や司法書士に依頼すると、専門家が各債権者へ受任通知を送ります。
この時点で債権者から債務者への直接の督促が止まります。
また専門家は契約当初から現在に至るまでのすべての取引履歴を取り寄せます。
STEP3 利息制限法に引き直して計算する
取り寄せた取引履歴を「利息制限法」に引き直して現在の残高を計算し直します。
STEP4 和解案を作成する
現在の正味の借金残高が明らかになったら、専門家が和解案を作成して各債権者へ送ります。
STEP5 交渉する
各債権者との間で和解案について交渉をします。
だいたい3~5年程度の返済期間に完済できる内容とするケースが多数です。
STEP6 合意する
債権者との間で合意ができれば合意書（和解契約書）を作成します。
STEP7 支払い開始
合意書が届いたら、支払いを開始します。多くの場合、合意書を作成した翌月からの支払い開始となります。
任意整理にかかる期間
任意整理にかかる期間は、だいたい2~3か月程度です。ただし業者からの取引履歴開示が遅くなると半年以上かかるケースもあります。
個人再生との違い
個人再生も任意整理と同様に借金を減額する手続きですが、手続きの流れは大きく異なります。非常にたくさんの必要書類を用意しなければなりませんし、申立後も裁判所とのやり取りが生じます。
任意整理以上に専門家のサポートが必要な手続きといえるでしょう。
池袋吉田総合法律事務所では、債務整理に力を入れて取り組んでいます。任意整理、個人再生、自己破産のすべての手続きにスムーズに対応いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
